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TTX36リアショック2009年モデル

トップカテゴリーの如何を問わず、コンペティションシーンで快進撃を続けるTTX。「勝利のあるところ、TTXあり」といっても、決して過言ではありません。独創のツインチューブデザインの優秀性が、トップコンペティターにより実証されています。

2012年、オーリンズは世界中のサーキットから集められたフィードバックをもとに、TTXをメジャーアップデート。よりパーフェクトを目指して“Mark II”に生まれ変わりました。


実践から考案された新型バルブを搭載。伸び/圧側、お互いに干渉しあわない特徴はそのままに、今までの調整段数20段階を25段階にワイドレンジ化。より高い環境適応能力を発揮します。

TTXの特徴であるストロークレスポンスをさらに向上させるため、Moto GPで採用された高剛性シリンダーチューブを投入。より高い路面追従性を実現しました。

各部材質を最適化し、耐久性を高めました。スプリント並みの高荷重を長時間受け止める耐久レースへの適応能力を高めました。


最新のテクノロジーで開発された“TTX MkII”は、オーリンズ史上最高のショックアブソーバーです。


スペシャルロゴタイプ

TTXロゴ

TTX機構(Twin Tube)

キャビテーションやエアレーションを起こさず、優れた応答性を発揮する、最新のツインチューブ構造を採用しています。

コンパクトなボディに凝縮した美しさ、機能美、所有感

以下の特徴はHO 931(Type T36PR1C1LS)を一例としたものです。製品によって搭載・採用されている機構またはデザインが異なります。

  • シリンダーヘッド

    最新スーパースポーツの限られたリザーバータンク搭載スペースに対応するため、各機種ごとに専用設計されたプレス鍛造によるシリンダーヘッドは高い剛性と軽量を誇ります。またストロークセンサー装着を見据えた取付け穴を設置。

  • リザーバータンク

    ロッド外径φ14に対応したコンパクト設計。TTXは設計上、大容量のリザーバータンクや高圧ガスを必要としません。

  • コンプレッション、リバウンドアジャスター

    独自のTTX構造による圧側、伸び側完全独立型。片側を調整した際、他方への影響がありません。これによりセッティングスピード、柔軟性が飛躍的に向上し、また双方の調整ダイヤルがシリンダーヘッド基部に集約され、操作が容易になりました。

  • アルミ製高剛性シリンダー

    TTX36専用設計。φ36ソリッドピストンとインナーシリンダー、アウターシリンダーの絶妙なコンビネーション。内部摺動フリクションの低減を極め、「より軽く」、「より高剛性」を現実のカタチにしました。“TTX36 Mark II”ではインナーシリンダーにMoto GPでも採用されている高剛性シリンダーチューブへと進化しています。

  • スプリング

    TTX36専用設計。スプリング内径φ51(従来品シングルショックはφ57)の軽量、コンパクト設計。鮮やかなオーリンズイエローに彩られたスプリングは、高張力素材を厳選。タフなレーシングシーンでもロングライフをお約束します。

  • スーパーフィニッシングロッド

    TTX36専用設計。ロッド外径φ14(従来品シングルショックはφ16)のコンパクト設計。キズに対するプロテクションと滑らかなストロークを確保するため、世界最高レベルの平滑度で磨き込んでいます。

  • 油圧プリロードアジャスター

    レーザーによりロゴマークが掘り込まれたTTX36専用設計。従来品シングルショックのものよりさらに軽量、コンパクト設計になっています。スプリングをはずし、作動部を可動させる事により、イニシャルプリロードをコントロールすることもできます。

  • 車高調整機能

    乗車時の車体バランス、フィールドに合わせた車高調整が可能です。また、エンドアイブラケットにはストロークセンサー取付け穴を設置しています。(車種によっては車高調整機能を搭載していないユニットもございます。)


従来とは一線を画する“ツインチューブ”という考え方

TTXモデル図

TTとはTwin-Tubeを意味しています。水冷エンジンのように、シリンダの外側にウォータージャケットをまとうようなデザインです。減衰力発生機構はTTX36の場合、シリンダーヘッドとリザーバータンクのマウント部に内蔵されています。特筆すべきはこの減衰力発生機構が減衰力調整そのものであり、この1箇所が減衰力発生機構のすべてを司ります。

つまりメインピストンはオリフィスやシムを持たないソリッド形状で、真の意味でのピストンであり、オイルを押し出し、引き戻すためだけに存在します。ピストンロッド内部にもオイル通路やニードルを組込む必要がないので、小径/軽量に仕上がっています。シリンダ内のオイル通路には、ブリードバルブやベースバルブは一切設けておらず、非常にシンプルな構造です。


    TTX36MarkIIショックアブソーバーの主な特徴・メリット

  • キャビテーションが発生しないTTXテクノロジー

  • コーナー脱出時、アクセルオンでのトラクション性能の向上

  • ヒステリシスを減少させ、作動性が向上

  • 路面からの優れたフィードバック

  • 新デザインのアジャスターハウジング

  • 新型バルブ搭載による25段階ワイドレンジ調整

  • 新材質のシリンダーチューブを採用、より高い路面追従性を発揮しながら耐久性の向上を実現

  • コンプレッションとリバウンドの各減衰作用を完全に分離

  • 伸側・圧側両方の減衰力をシリンダーヘッド部分で調整可能

理想の減衰特性を作り出すオプション設定

TTX36用2ウェイアジャスターオプション写真

TTXリアショックアブソーバーの減衰力を低速域と高速域に分けて調整が可能になるオプションキットです。インストールすることで低速域と高速域をすべて独立して調整できるようになり、圧側・伸び側それぞれにインストールすることで合計4ウェイのコントロールが可能となり、理論上4,000,000通りのセッティングからより理想に近い減衰特性をショックを分解せずに得ることができます。

詳細は製品情報TTX36用2ウェイアジャスターオプションをご覧ください。


TTXシリーズラインナップ

ラインナップは各メーカー別ラインナップ一覧からご確認ください。