人とマシンが紡いだ、数々の黄金伝説に彩られた栄光の倒立フロントフォーク。30年に渡り、MotoGPをはじめ数々のレースシーンで結果を残し続けてきた倒立フロントフォーク。そのトップクォリティをストリート用に移植して好評をいただいているFGRT800シリーズのエボリューションモデルがFGRT200シリーズです。
その類い希な高剛性と極限の低フリクションをさらにハイレベルにアップデート。レース用のFGKカートリッジをベースにした30mmカートリッジの採用をはじめ、一体化されたキャリパーブラケットなどで、ポテンシャルも見た目の美しさも一段とレベルアップしています。
オーリンズは、新型フロントフォーク“FGRT200シリーズ”をすべての主要なハイパースポーツモデルに向けて順次発売してまいります。
アルミ鍛造素材を切削加工したボトムパーツ。高剛性と軽量化を目的に最新のレーシングフォークと同手法のキャリパーサポート部とボトムパーツを一体化させました。これまでよりさらに徹底して贅をそぎ落とした極限のアピアランスは美しいの一言に尽きます。
従来から大きな進化を果たしたことを伺えるトップキャップ。レーシングカートリッジと同デザインのトップキャップは左右独立した減衰力調整とスプリングプリロード、すべての調整を行います。
美しいマシンフィニッシュ、定番のゴールドアルマイトが施されたアウターチューブ。肉厚を最適化し、高剛性と軽量化を高次元で融合しました。レーシングフォークFGRと同手法の高剛性と軽量化を両立させた“フィン”デザインを採用。
φ43チタンコート表面のインナーチューブ。何工程にも及ぶ入念な下地処理により、極限まで高められた低フリクションロス化を実現。また、クロームコートに比べ、2倍の表面硬度を可能にしました。
レース用の大径30mmピストン内蔵のFGKシリーズをベースに開発された新型カートリッジ。これまでより大径化したピストンはストリートからサーキットまで幅広いステージにおいて常に豊富で安定した減衰力を発生させます。
一方向の減衰力発生と調整を片側のフォークにそれぞれ集約し、伸び側と圧側が独立して機能する画期的なシステム。ストローク時、コンプレッションとダンピングを担うフォークレッグの片方のみが減衰を発生させ、もう一方はワンウェイのチェックバルブによりスムーズにオイルを通過させます。
左右それぞれのトップキャップ上にコンプレッション・リバウンドの減衰力とスプリングプリロードを調節することができます。減衰力調整は圧側・伸び側ともに20段階調整。従来より変化がわかりやすいワイドレンジ設計。
フォーク伸び切り時の衝撃、外乱を緩和させます。これにより、アクセルオン時のフロントタイヤトラクション感が向上します。
シーリング性とフリクションを高次元でバランスさせた逸品。
鏡面仕上げのシングルレートスプリング。
NIX最大の特徴は左右同じ構造を持ち、それぞれが伸び側と圧側の減衰力発生を担っていることである。唯一の違いは減衰力を生み出すシムスタック、ピストン、チェックバルブ、それとシリンダーチューブホールが上下逆転しているということ。逆転配置が伸び側/圧側のキャラクターを決定している。
縮みストローク時、“COMP”側ではオイルがピストンとシムスタックを通過する際に減衰が発生する。一方の“REB”側では1ウェイのチェックバルブとシリンダーチューブホールを抜けるため、減衰力は発生しない。伸びストローク時には“COMP”側と“REB”側が右図のように上記と全く逆のオイルフローを行う。
モーターサイクルのフロントフォークは左右のフォークがアッパーブラケット、ロアーブラケット、アクスルシャフトにより強固に連結されている。よって左右のフロントフォークは常に同じストローク運動を繰り返しており、縮み/伸びのストロークはNIX構造のフロントフォーク片側ずつでまかなうことができる。