人とマシンが紡いだ、数々の黄金伝説に彩られた栄光の倒立フロントフォーク。30年以上に渡り、MotoGPをはじめ数々のレースシーンで結果を残し続けてきた倒立フロントフォーク。その輝かしい系譜を引き継ぎ、さらに新たな歴史を刻むレーシングフロントフォークがFGRシリーズです。このレーシングフロントフォークはイヤーモデルとなっており、シーズンごとに更新されます。
Moto GP及びWSB(ワールド・スーパー・バイク)において圧倒的なシェアを誇るオーリンズ・レーシングフロントフォーク。2013年モデルは昨年型モデルにさらに磨きをかけ、リニューアルいたしました。定評あるTTX構造は踏襲し、インナーロッド径、及びバルブの見直し、リザーバータンクの小型化、アウターチューブのデザイン変更により、より高いレベルでの使用を実現しました。また全長を750mmに設定することにより、幅広い機種とディメンションのセッティングに対応しました。
キャビテーションやエアレーションを起こさず、優れた応答性を発揮する、最新のツインチューブ構造を採用しています。
ガスによる加圧式カートリッジが特徴のフロントフォークです。カートリッジ外部のフリーピストンはキャビテーションのリスクを減らし、効果的な減衰特性を維持します。
TTとはTwin-Tubeを意味しています。水冷エンジンのように、シリンダの外側にウォータージャケットをまとうようなデザインです。減衰力発生機構はTTX25の場合、キャリパーブラケット一体型のボトムパーツに内蔵されています。特筆すべきはこの減衰力発生機構が減衰力調整そのものであり、この1箇所が減衰力発生機構のすべてを司ります。
つまりメインピストンはオリフィスやシムを持たないソリッド形状で、真の意味でのピストンであり、オイルを押し出し、引き戻すためだけに存在します。ピストンロッド内部にもオイル通路やニードルを組込む必要がないので、小径/軽量に仕上がっています。シリンダ内のオイル通路には、ブリードバルブやベースバルブは一切設けておらず、非常にシンプルな構造です。