Moto GPやWSB(ワールド・スーパー・バイク)で培った技術をベースにアフターマーケットパーツとして、オーリンズが初めて市販する電子制御サスペンションシステムです。このサスペンションシステムはBMW純正ESAと互換性があり、オーリンズショックアブソーバーへの換装後にも減衰力調整やモード切り替えも純正のコントロールスイッチとディスプレイをそのまま使用することができます。また純正システムのライディングモードに加え、ECシステムのセミアクティブ機能により速度に応じて減衰力特性を自動で調整します。
付属のハーネスにより純正ダッシュボード(メーターパネル)とESAコントロールスイッチ、SCU(Suspension Control Unit)、前後のオーリンズECショックアブソーバーが接続されます。各部センサーの情報は純正ダッシュボードを介して、ESAコントロールスイッチの情報とともにSCUにて瞬時に解析し、ECショックへと伝達されます。
これにより、後付けのコントローラーなどを必要とせずにオーリンズECシステムを操作することができ、通常のESAで使用するオンロード/オフロード時の各プリセットモード設定などの操作を行うことができます。さらにコンフォートモード時には、オーリンズECシステム独自のセミアクティブ機能によって車速に応じた最適な減衰力調整を自動で行います。
もちろん、BMW純正ショックアブソーバーからオーリンズECショックへ換装しても、エラー表示等が表示されることは一切ありません。安心してお使いいただけます。
前後ともTTXショクアブソーバーをベースとしており、伸び側と圧側の減衰力を完全に独立してコントロールします。ECショックアブソーバーでは写真の電子制御バルブにて伸び側/圧側の減衰力発生と調整のすべてを独立して行います。
フロントにピストン径36mm、リアには大型の車両に合わせた39mm径ピストンを使用したツインチューブ構造となっています。TTXの特徴をそのまま引き継いでおり、優れた圧力バランスで常に安定した減衰力特性を発揮します。
リアショックにはスプリングプリロード調整の際に作動するアクチュエーターを装備。調整はコントローラーを操作し電子制御でアクチュエーター内の油圧をコントロールします。
ECキットの頭脳というべき、専用のコントロール・ユニット。EC制御に不可欠なSCUもキットに同梱されます。BMW純正ESAのディスプレイ及びコントロールスイッチからの操作はこの専用SCUを介してオーリンズのECショックアブソーバーへ伝えられます。
リアのショックアブソーバーに付属するレインフォース。様々な悪条件下でも走行するデュアルスポーツの足元を泥や砂埃などから守ります。
前後ともにストロークセンサーを設置できるネジ穴を用意。切削加工のシリンダーヘッドとともに細かな部分もアフターパーツらしいレーシングライクな造りとなっています。
シリンダーの構造を表しています。TTX機構を採用したツインチューブとなります。
直径36mmのピストンを使用しています。
直径39mmのピストンを使用しています。
ピギーバック式のリザーバータンクを搭載しています。
コンプレッション(圧側)減衰力調整を電子制御(EC)にてコントロールします。
リバウンド(伸び側)減衰力調整を電子制御(EC)にてコントロールします。
スプリング・プリロードを電子制御(EC)にて調整します。