DFV[デュアル・フロー・バルブ]

サブピストンテクノロジーがさらに進化、伸縮同時制御バルブ“DFV”完成"

DFVカットモデル

「最上の乗り心地と、卓越した運動能力を一切の妥協なしに共存させる」。
サスペンション・エンジニアが夢見る永遠のテーマをオーリンズがシンプルに実現しました。DFVとは“デュアル・フロー・バルブ”を意味するオーリンズ・サスペンション・テクノロジーの集大成。その構造は伸び側、圧縮側それぞれのバルブセッティングが独立して行え、ストロークを犠牲にしないようコンパクトに仕上がっています。

メインバルブはしなやかさと運動性を両立させた特性を追及。この特性のウィークポイントである高速域で出過ぎる減衰力をDFVでキャンセルし、ピストン停止状態から動きだし、さらに高速域まで、よどみのない曲線を描く理想的な作動量を自在にコントロールできるDFVがはじめて可能にしました。

メインバルブ+20段調整オリフィス+DFVの3ルートを流れるオイルのハーモニーが、ショックアブソーバーのパフォーマンスを異次元にまで高めました。

ショックアブソーバーに求められる性能は、何ひとつ失うことなく、異次元のパフォーマンスを。実際に体験されたお客様や、多数の自動車専門誌にて試乗テストされたプロドライバーの方々から絶賛をいただいています。


DFVがより理想的な減衰特性を実現

DFV有無の比較イメージDFV搭載モデルの減衰力特性

最近のショックアブソーバーのセッティング傾向は、突き上げ感のある硬い乗り心地を嫌い、縮みは低く、伸びは高めの減衰力が主流となっています。特性は低速域を重視し、低速域を高く、高速域は低くなるよう全体に寝かせたカーブとなっている。この特性は運動性と乗り心地を両立させる上で非常に有効な手段ではあるが、縮みに対して伸びが著しく高い(特に低速域)セッティングは多くの場合、ギャップを越えた後にドスンという不快な落下Gを感じることにつながります。

DFVを投入することにより、高すぎる傾向になる中速から高速域にかけての減衰力を適切にカットすることが可能です。これにより低速域はしなやかさと運動性能を両立した特性のまま乗り心地にも優れた理想的な減衰力特性を実現しています。


“Dual Flow Valve”システム

圧縮行程イメージ

圧縮行程では図のように3つのルートが流れます。路面のギャップを拾ったときなどの高速域はオリフィスとメインピストンに加えてDFVが瞬時に開き、その衝撃を見事に緩和します。DFVの新しいプレッシャー・コントロール・テクノロジーにより、極低速時は開かないよう制御されているため、ステアリングインフォメーションは見事に残り、オーリンズの特徴である優れたステアリングレスポンスも継承されています。

伸び行程イメージ

伸び行程も同様にオイルは3つのルートを流れます。路面のギャップ乗り越し後や、波状路など動きが速いときにオリフィスとメインピストンに加えてDFVが瞬時に開き、伸びのスピードを適切にコントロールします。圧縮側と同様にDFVは、極低速時は開かないよう制御されているため、しっとりとしたステアリングインフォメーションは残り、ロールスピードも適切にコントロールされる。

クルマのジャンルに合わせたDFVチューニング

基本的にピストンに組み込まれた円板シムの流動抵抗によって減衰力を発生させるシングルチューブ形式ショックは、円板シムの組み合わせにより、そのクルマに合った減衰特性を作り出しています。一般道に快適性を追求するには、減衰力は全体的に低めに設定し、突き上げ感のある硬い乗り心地を避けるため、特に縮側は低く、伸び側は高めの減衰力を発生させます。

DFVは路面追従性の上で弊害となる、この高すぎる減衰力を適切にキャンセルし、パッセンジャーが不快に感じるパルス的なショックを吸収、タイヤに適正な加重を与え続けます。ステアリングインフォメーションは見事にドライバーに伝わり、レスポンスも従来のものとは一線を画します。高重心でロールセンターの高いミニバンやワゴンでも運動能力は、スポーツカーのように自在とは行きませんが、高速走行時、ドライバーに不安を与えるような挙動は、徹底的に押さえ込むことに成功しています。